輪読会で心掛けていること

下書きです。URLは予告なく変更される可能性がある。

背景

学部4年生になって研究室に配属され、輪読会をすることになりました。 過去参加したことのある輪読会っぽいもの

  • 暗号の本(研究室、参加)
  • Nand2Tetris輪読会(サークル、運営と参加)
  • みかん本輪読会(connpass, 視聴者)
  • gospecreading(connpass, 視聴者)
  • 詳解セキュリティコンテスト(closed, 運営と参加)
  • 記事読み会(closed, 参加)
  • 低レイヤを知りたい人のためのCコンパイラ作成入門(closed, 参加(ほぼ視聴))
  • 徹底解説 v6プラス(closed, 参加)

概要

前提として、研究室以外の輪読会はオンラインです。discordやmeetが多いです。

詳細

メモ

書きたい工夫や気づき

図を書くとよい、図を書いてもらうとよい

Nand2Tetris輪読会で、CPUが命令メモリから命令を読み出してデータメモリに書き込みを行うパートがあり、そこで「即値の100とかの具体的な値はどこからやってくるのか?」という疑問が湧いた人がいて、なかなか言葉では説明が難しかったのでjamboardを立ち上げてもらって図を書いてもらいました。幸いSurfaceなので書き込みが可能。

[ここにその時の図を貼る]

理解しているか?ということをはっきりさせるには図を書いてもらうことが重要だということを知りました。それも、わかっている人が図を書いてしまうとなるほど〜(終了)(数日後には忘れる)なので、心理的安全性が保証されていそうな雰囲気が出ているなら、分からない人に「適当でもいいから図を書いてみて!まずは命令メモリとCPUとデータメモリとレジスタの図は出てきそうだからそれ書いてみましょうか」というように頑張って書いてもらうというのも一案だなと思います。

GoodNotes良い

[サークルの輪読ででたGoodNotesの例をはる]

GoodNotesにまとめておくのがとても良さそう。買い切りだし。 closedなところでは引用としてpdfから図の切り貼りをしちゃっても良いと思う。ただし、 著作権の範囲内で! 文化庁へのリンク

引用は範囲内でドンドンやっていい

大事なのは、理解していること。資料も無理にwebに公開する必要はない。引用に関する理解をつけた上で、引用はドンドンやっていこう。

リトマスクイズを作ろう

リトマスクイズとは、ここまでちゃんと読みましたか?ということを問うための理解度チェックのための簡単な質問。これを作っておくと、例えば以下のような良いことがあると考えている

  • クイズを作った時、自分の理解に役立つ
  • 質問が思い浮かばないけど理解したか微妙な時に役立つ
  • 本を読み終えて数日してすべて忘れても、リトマスクイズを解いて思い出すと、本を一から全部読み返すより効率がいい。

なあなあにせず、その場で調べちゃおう(形式による)

時間無制限級の輪読会では、その場にいる誰もがすぐに答えを出せず調べたいトピックが発生したらその場で調べ出した方がいい。飽きたら諦めて切り上げる。

画面共有は大事。jamboardは大事

オンラインだと図なし顔出しなしで音声のみになる。これで行ける範囲なら良いが、これでダメな時も普通に発生する(言葉だけで説明されても…というとき) こういう時にjamboardは便利。みんな書き込めるし。

僕はiPad mini + SideCarやiPadからjamboardに入って書き込みをしています。うちの大学はSurfaceみんな持っているからそういう効果はあるかも。PCだと書き込み難しいからね。

ホスピタリティ大事に

心理的安全性がないと指摘や議論をするのは難しい。ハードルを下げる簡単な質問を歓迎したり、ここ分からないのでもう一度説明お願いしてもいいですか…?というコメントができる空気を大事にする。 あと、質問ありませんか〜?は質問を考えないと一つも質問が出てこない。質問を考えるのは大変なので無の空間が発生する。 そこで、コメントや感想もあったらください!を入れて、僕はここ結構難しかったと思います、とか、こういう良さげな資料がありまして…まぁ僕まだ積読しているんですけどね〜と情報共有を行うようにすると、質問よりはハードルが低く、そこから議論が活発になる。

難しいこと: なかなかコメントが出てこない

コメントを出すのが難しい。オンラインに慣れていない人もいる。顔が見えていないとコメントしづらいこともある。一応何々さんここまでで何か詰まったところとかありますか?と声をかけるようにはするが、それすら圧になっていないか心配になる。

難しいこと: リードしてしまう人が一人

対等に議論できると良いので、毎回一人の人がリードしてしまうのは問題。担当の人が司会をするようにして、色々口を出したくてもぐっと我慢するのは大事。

難しいこと: 負担の分配

どのくらい負担を強いるのか?輪読会に参加して何もせずにいたら何も持ち帰ることはできない。やっぱり理解してくるとか、自分なりのまとめかたをするとか、時間と手間をかけた先に理解や議論が得られる。 ただ負担が大きいと続かない。このへんはどうしたらいいのか分かっていない。 毎回日時と共に目標を提示して、この目標を達成した前提でお話進めます、にする、大枠の合意を得るために次回までの目標はコミュニケーションを重ねて決定する、温度感の統一が取れそうな人を呼んでclosedな会にする、少し多めに人数を取って脱落する人が出ても最終的に生き残る人で回せるようにする、など色々ありそうです。

補足をしていい雰囲気、脱線していい雰囲気

この関連で〜と話題が色々出るようになると良い。ただ司会や話の流れを見失わない役が必要。

時間無制限級なら準備なしでその場でやってもいい

時間無制限級で、会の時間でみんなが資料や本を読む時間を取ることを許容するなら、事前準備なしの会が成立する。時間制限をつけて準備せずの会で成功した例が僕はあまり知らないかも…そんなにうまい話はないのかも

ゆるくやる、の意味

ゆるくやる、が「議論になったら突っ込まずに あ、そういうことなんですねありがとうございます〜 とワンホップで終わらせてしまう」という意味の緩さだと良くない。 ゆるくやる、が「議論や指摘をしてもギスギスしない緩やかな雰囲気」を指しているととても良い。 悪いゆるさを避けるには、質問者がおずおずしていたらその意図を汲み取って、「何々さんの質問ってもしかして〜〜〜という意味だったりしますか?」という確認の形をとったフォローを入れるようにするといい。

参考文献

関連項目

外部リンク